Les miZenables

ブログをメモ帳と勘違いしている

頭痛に負けた日

今日は昼頃からずっと頭痛に苛まされていた。帰宅してしばらくするとようやく頭痛が引いてきたので、さあ何かをでっちあげようという気分にもなったのだが、ネタがない。だから頭痛について書く。

僕と頭痛との付き合いは、かなり長い。気が付いたらずっと一緒にいた。乱視と違って、これには慣れることはなかった。ただ体の方は頭痛薬に耐性を身につけているように思う。

さて、頭痛といえば思い出すのが、カトリーヌ・ド・メディシスの息子フランソワII世だ(他にもニーチェシモーヌ・ヴェイユがいる)。彼の頭痛を治すため、という目的でポルトガルのフランス大使ジャン・ニコ(Jean Nicot)が、1560年、タバコの粉末を女王に献上したという。今の常識からは信じられないが、当時のタバコは万病に効くとされていたらしく、実際にフランソワII世の偏頭痛も治ったので、同時代の植物学者はこの植物に「nicotiane」という名前をつけたという説がある。

上はフランス語版Wikipediaからの紹介だが、他のタバコ関係の書にも有名な逸話として上の話は確認できる。しかし、それ以前にも「タバクム」や「ペトゥム」という名称で広まっていたようでもあり、ヨーロッパにいつタバコがもたらされたか、という点についてはまだ個人的にも見解をなさない。ただ、これくらいの時代というのはやっぱり面白くて、海が冒険の舞台になり、世界中の風物や品々が繋がり始めるという点はもうテンションが上がるものだ。

ことタバコに関しては「万能薬」とされていたにも関わらず、今では体に悪いものと明らかになっている当たり、悲運を感じて魅力的だ。今後もいろいろ見ていこうと思う。