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ブログをメモ帳と勘違いしている

ナントカ語の学習方法について(好きは最強)

[語学]

はじめに

今回は、語学の学習方法について。

ある言語を学習する理由には、ひとそれぞれいろんなものがあると思う。
授業で仕方なく、どこどこに留学したいから、ナントカ語(大抵はその国の文化(その国、と特定できることは稀では? 密度的な中心の問題))が好きだから、など。

一方、ぼくの場合は、たんに外国語(ユーラシア大陸のことば)が好きだからだ*1

個人的な学習方法

語学の学習方法については、決まったものはないと思う。
というか、もともと継続するのが苦手なたちでもあるので、その場その場で違う方法を試しながら「これだ!」と言っていたりする。
一方で、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語…と様々な言語に浮気してきた中で、共通する部分があるのでそれを紹介する。

  1. 文法書を通す+問題集を解く
  2. 長文を読み解く
  3. とにかく多くの当該言語に触れる

ひとつずつ解説していく。

文法書を通す+問題集を解く

文法書も問題集もいろんなレベルがあるが、結局のところ好きなものを選べばいい。
「好き」はなにより優先される(なんとなくでいい)。

文法書
内容の密度の濃いものが望ましい。後で文法事項を調べようとしたときに痒いところが出てくるので。とはいえ、最初から「この密度なら何があっても大丈夫だろう」と判断することもできないだろうから、結局はピンときたのを選べばいい。どうせ何冊も買うことになるんだ……ハジメテは一目惚れで選ぼう。いいんだよ、ロマンチストで。
問題集
本当は、解答解説の多いものが望ましい。「なぜ」が説明されている方が、今後の学習の助けになる。なかなか見つからなければ問題数の多いものを選ぶべき。とはいえ、こちらも上同様ピンときたのを選ぶ。本棚に並んでいるところをイメージして、ハートマークの浮かぶ方を選ぼう。

ここでのポイントとなるのは、「まず文法をマスターする」ということだ。
文法が(なんとなくでも)できていれば、あとは辞書を引けば文章が読めるようになる。
文章を読むことができれば、単語も覚える。
そうすればどんな言語だってモノにできるはずだ*2

長文を読み解く

「好き」で学ぶのが最強なので、ジャンルも出典も愛して止まないところから引っ張ってくればよい。

が、学習精度というものを考えるのであれば、その言語を母語とする新聞を読解すると良い。
たとえば、フランス語であればLe Mondeは鉄板(というか大手新聞)。

大手新聞は大抵オンライン版があると思うので、それを参照すると良い。

読解のポイントとしては、

  • うまい日本語にしようと思わないこと
    • 翻訳者を目指すのでもなければ、の話。あれはむしろ日本語能力を試されている。
  • 文法事項について「なぜ」を説明できるようにすること。
    • その方が定着しやすい(当者比)
  • 訳語の選び方についても根拠を示せるようにすること。

など。

また、ヒントとして、

  • 似た記事を読む

というのもオススメ。
たとえば、ある事件についての記事を読解する際、他の新聞社の記事などを参照することで、語の広がり、言い換え表現なども頭に入れることができる*3

とにかく多くの当該言語に触れる。

あるいは、いつでも触れることのできる環境をいかにして作るか、というのが重要。
昨今であれば、youtubeなるサービスがある。
ここで、その言語の音楽をかたっぱしからプレイリスト化して聞くというのも良い。

語学学習の一番の敵は、「その言語に苦手意識を持つこと」。
抵抗感をどれだけ減らせるか、がコツになってくる。

本当は、ひとつの記事をしっかり読解しながら、読めもしない文章に目を通しまくるのも良い。
いいんだ、文字の振る舞いが好きなんだから。

おわりに

ナントカ語を学ぶことになんの理由があるんだ、というのは良く聞く話。
特に「その言語で仕事を見つけよう」となるとこれはマルチスタンダード(?)もいいところなので、「これだけできれば」という基準が見つからない。

しかしながら、好きになる理由というのが特にないのと同様に(そういうの決定論だから)、外国語を学んでいくのに外から認められる理由は必要でない。

むしろメリットの方が大きく*4、世界は広がる。

こと学習する上では、「その言語を好きな自分にどれだけ酔うことができるか」ってのが大事になると思う。

蜜月を築こう。

*1:ただし、この"好きだから"は主観的には正義であるのだが、社会的・客観的な承認が必要とされるケースもままあり、その承認が得られるかどうかは職を手につけられるか、年収がいくらか、などがかかってくる。"好きな+語学で→生きていける"が、"ぎりぎり生存できる"ではちょっと悔しい。どうにかしたい

*2:これは信仰である。今回のテーマは信仰である

*3:ここであまり神経質にならないこと。"見たことある"で良い。兵は拙速を尊ぶのだ。――というか、あまり細かくやるよりも、「ともかく数を稼ぐ」方がはじめのうち(語学検定2級レベルまでは少なくとも・個人的に)はよかろう。

*4:好きなのでそりゃ当然そう言うことになる