Les miZenables

ブログをメモ帳と勘違いしている

余白

今日は1日中大して集中できなかった。
いつもと違うシフトだったから、というのもあるのだろう。でもそういう構造から流れてくるものだけが、頭の中をかき乱していたのではなかった。もっと内側から込み上げてくるものがあった。働いている間ずっと、頭の中はHTMLとかCSSのことでいっぱいだった。久しぶりに「早く家に帰って学習を進めたい」「いっそ休んでしまおうか」と思った。

もちろんまだ情報の蓄積は少ないこともあって、具体的な像や設計図として頭の中に展開されていたわけではない。けれども、何かを作りたい、このブログのあの場所に手を入れて、こんな風に機能を追加して……という今のところはまだできもしない計画が次から次へと湧いてきて、革命前夜のような騒ぎだったのだ。

しかしながら、結局のところ家に帰ってきてしまえば、どっと疲れてしまって何もできない。

「太陽が眩しかったから」について

ムルソーをめぐる裁判もだんだん熱が入ってくる。検事はムルソーの行動と態度が、反社会的だとして攻撃する。一方の彼は、アラブ人を殺害した理由について、故意にそうしたわけではないと発言する。

J’ai dit rapidement, en mêlant un peu les mots et en me rendant compte de mon ridicule, que c’était à cause du soleil.(p.146)

多分この部分が「太陽が眩しかったから」に当たる。

言葉を混ぜるような早口で、自分のバカさ加減に気づいた上で、僕は太陽のせいだと言った。(織倉訳)

この”ridicule”という単語がとても重要になってくる。

Camusの他の作品(こちらはエッセイ的)である<>では、このabsurdeという単語が頻出するし、この言葉についての思索がまとまっている。

加えて言えば、このabsurdeという単語は、『異邦人』という作品の中で、かなりétrangerという語と近い場所にある。

面白いのは、作中におけるL’Arabeの方ではなく、Meursaultの方がétrangerに規定されるという構成にあるんだけど、この点について纏めていきたい。