生存報告
サバイバルしてなくても、生存報告してもいいんだよ、って彼女に言われたので書きます。生存はしている。昨日と同じような今日が来てしまったし、それは昨日も思ったことだから、こういう変化のない毎日を過ごしている。生き残るには息を潜めて、頭を低くして、心を沈めていかなければならないのだ。 果たしてそれを〈生〉と呼ぶのか。 ぼくは自分のこれをしてそうとは呼びたくないですね。
〈生〉について抱く理想が、現実として生きなければならない毎日に比べて非常に高い。ただ高いだけでなく、全然違う状態になっている。今のこの地点、今ある装備で、どうにかそちらに近づこうとする。難しい。とにかく動け! と少し前まで流行っていたデザイン思考とやらでは言うけれど、カロリーゼロなら寝るしかないのだな。
日記にでも書いてろって話。日記にでも書いていたい。でも形式を求めると、結局何も書かないままに終わると思う〈それほどエネルギーに乏しいところなのだ〉。どんな形でもいいから、まとまった量を書いていかなければならない。これは自分に課している使命としての話だ。 よくよく考えると、生存より先にこれを置かなければならない。 生存の方は気圧や栄養不足や疲労や様々の理由でダメになりがちだが、「何かを書かなきゃ」が勝手に動いてくれていれば、「なるほど食わねば」ともなる。 ぼくは一人暮らしだし、自分の好きなことを追求するのが下手な部分もあるので、大事なものは自分とは別に駆動するように用意しておいた方がいいと思う。そんなことができるかは知らないけれど。
ぼくは自分の文章がわりと好きだし、自分の頭の中にある物語も好きだ。小説という形であれ、エッセイじみた形であれ、いったんは目に見える形になって出力されていき、実際にはさらにその奥にあるイメージを示している、というメディア的な性質が好きだ。 でもなかなか書けない。最近は幸運なことに他に面白いこと〈アニメとかゲーム〉があって、そっちに時間を使ってしまったからなんだけど、その前は具合が悪すぎたし、ここ百年くらいは基本的にプアである。
飽きてしまったな。