自分で作った曲に切り絵とイラストでMVをつけた話。
前回作曲したのは、Practice101。これ自体は難産だった気がするし、スルッと書けたかもしれない。もう忘れてしまった。ぼくは忘れるために新しい曲を書いている。
「やっぱイラストがないと伸びないんじゃないか」という視点もあったので、書いてみたやつだ。一枚イラストを描いた次に何を試すべきだろうか。はじめは、2Dから3D、イラストから立体へというものだった。
それ一本でやっているひとには到底敵わないにしろ、一応こうして、作曲もできるし、イラストも描ける。しかし、立体はできない。挑戦しがいがある。
――と、企画までは良かったのだが、何しろ人生2回目だ。全然上手く行かなかった(この話は前にもしたかもしれない)。
そこで、スキルツリーをイラストの方向で育てることにした。似たようなイラストを何枚か描くという考えは思いつかなかった。
イラストを動かそう。
ということで、イラスト大量生産と切り絵にチャレンジすることにした。
その結果がこちら。
友人の助言に基づいて、曲はワンフレーズだけにした。歌詞を二番以降も作ると、必然的に素材も倍以上作ることになるからだ。最初からその手間はさすがにやりすぎだと思った。そもそも、このワンフレーズだけで、一、二週間は要している。
一応、その後もコンスタントに紙粘土工作は続けており、だいぶマシなものが作れるようになってきた。ただ、世の中には色んな粘土があり、それぞれの特色もあるらしい(美術館とかで見てきたのだから、「らしい」も何もないが)。
クレイアニメとかまでやりだしたら誰か止めてほしいんだけど、さすがにそこまでやらないだろう、と今はまだたかを括っている。
イラスト方面のスキルツリーを伸ばしていくのであれば、線画に着色できるアプリを使ったり、そもそもデジタル化したり......というのが考えられる。中学生ぶりに水彩画にチャレンジしてみるのも良いかもしれない。
ちなみに、作曲の方もほとんど毎日続けており、大体2日に1曲は出来上がっている。単に公開していないだけだ。公開するとしても、MV制作という工程が壁になるので、今まで通りの頻度では難しい。
Practice 102はすでに再生数の増加が落ち着いているので、一旦まとめておくが、「時間をかけて、今できる最善を尽くしたからといって、バズるわけでもない」。そもそも「バズってみてぇ〜」とは思うが、だからって創作活動を辞めるつもりもないので、この発見に価値はないのだが。
「時間をかけたから良いものができたか」については、未だによく分からない。それは自分の手の届かないものな気がする。達成感についても忘れてしまった。毎日新しいものを作らなければならないので、「感慨に浸っている暇もない」ってのが、どちらかというと正しそう。
褒めてくれた友人がいるし、コメントをくれたひともいるので、彼らを信じることにする。自分を信じることはできないが、彼らは信じることができる。
一方、そういう評価とか価値といった尺度と分けて、「時間をかけること」自体の意義は見出しつつある。ひょっとすると、ある程度時間をかけて創作していくことって、楽しいんじゃないか。
今のところ確実にYESと言えるのは、「無心でいられるから」だ。目先の、感覚的かつ美的な快楽を追い求めれば良い。で、そのことでひとにとやかく言われもしないのだから、自由である。ぼくも他者もいない。純粋な創造過程だけがある。
実態としては、過集中の反動か、どちゃどちゃに疲れるし、人間としての生活も破綻しているけれど。
そんな中でできた新曲がこちら。MVはその内制作する。
最近はそんな感じ。