Les miZenables

ブログをメモ帳と勘違いしている

今週と先週の作曲について(新曲2曲、内一曲はイラスト付き)

先週は報告をサボってしまったので、今週は書くことにした。

作った曲

【オリジナル曲】Noisy Halo Ostracism/feat. 初音ミク

youtu.be

歌詞も書くようになったんだから、イラストも欲しかった。でも頼めるひといないし……。

ということで、描いた。

荒野に向けて歩き出す後ろ姿を描いたもので、右側に浮いているのは、スピーカーとそれを取り巻くヘイロー(後光)的なものである。「社会性の意識は右側から聞こえる」という肌感があるのを表した。

ケモ要素があるのは、好きだから。もっと深く表現すると、私(ワタクシ)について、そうあるべきだと思っているから。安心できる姿だから。ゴッホと結びつけても面白い。

要するに、これは自画像であるが、非現実的で、印象的なものと言ってもいい。

参考までに、こういうのも描けていた。

遠くを見るウマ娘
ウマ娘の鏡像画
サモトラケのニケ

サムネイルの題字は、一枚絵の上にラップを敷いて、その上から書いた。歌詞も適当に書いたものを短冊にして置いただけ、という簡単な作りだ。

さて、どれが功を奏したかは分からないが、嬉しいことに、現時点で115回も再生していただいている。Ostracismはオストラシズムなんだけど、グーグル翻訳の発音機能だと「ア」に聞こえたんだよな。

歌詞の中では、「我はピニオン、社会はアイドラ」のあたりが気に入っている。

Practice 101 - 2023:09:29 21.07

on.soundcloud.com

Practice100という節目を迎えたことで、精神が混沌と化した。ここまでほとんど休まずやってきていたこと、体力ゼロの状態から気力だけでやっていた自己に気づいたこともあって、一週間くらい休もうと思った。

ダメだった。3日目には作り始めていたと思う。

しかし、そこでまた思い通りにいかなくなった。サビがかっこよくならないと苦戦する一日があり、Bメロとサビの裂け目が分からないと嘆く一日があり、かねてからの課題だった「音に広さがない、空間が感じられない」問題に取り組む一日があった。

歌詞作りにも苦戦した。初のラップパートに挑戦したことが、ではなくて、テーマが解消気味だったからだ。せっかく100曲程度も作ったことだし、このような陰鬱としたテーマに拘泥するのは辞めたいとも思った。

さらに、「今回は立体でやろう」という構想があったことも問題だった。一応、歌詞カードには、絵コンテのフリをした落書きがある。実現するには、塑像が必要だった。実際トライして見たのは、以下の通り。

案の定、上手く行かなかったわけだが(何しろ人生で2度目だ)、かなり多くの学びを得た。パーツは分割せよ、ボーンを入れよ、着色の前に表面に加工を施せ、などだ。自他に加え、犬に触れたことがあるなら、その通りに表現すれば良いので、不可能よりは簡単だ。

総括

  1. ひとまず、ほしいものについて他に頼めるひとがいない内は、なんでも自分でできるようにしていきたいと思う。専門家に頼むとしても、意思の疎通が可能なレベルまでは持っていきたい。目指せ、マルチクリエイター。

  2. 自分は印象で語っているし、印象を探っている。外在するものを感受した通りに再現しようと挑戦する過程で、自分の中から生まれてくるものを待っている――この一見何言ってんだ調の要約は、文学に発し、語学とか作曲を経て、塑像に至るまでの過程に通底していると思う。一方、なぜあれらの仕事が続かなかったのか、という謎についても答えてくれそうでもある。

  3. 結論は同じでも、ルートの選び方によって、受ける印象、所有できる表象が異なる: 記憶が正しければ、ぼくは他者に「じゃあ自分でやってみろよ」とは言ったことがない。というのも、ぼくが作ろうとしているものを一番うまく表現できるとすれば、自分に他ならないからだ。ここに矜持や自信を見てとることができる。これが新しいルートだ。既存のルートは、「おれなんかにできるんだから、他にもできるひといっぱいいるよ」とか「この程度の出来じゃ……」というもの。


まあ、そんな感じで、また色々ゴチャゴチャ考えてましたよ、という報告。