留学の思い出(カリーヴルスト)
大学四年の秋にドイツに留学した際に食べたものを紹介する。
1. カリーヴルスト、ザワークラウト、パン、ビール
カリーヴルスト(Currywurst)はベルリンではよく見る食べ物だ。
いわゆるソーセージ(wurst)にトマトケチャップと、カレー粉をまぶしただけのもの。
トマトケチャップの爽やかな酸味と、カレー粉のエキゾチックな香りが見事にマッチする。
基本的には、ソーセージにソースを絡めるようにして食べる(というかそれ以外の方法があるのか?)
店によっては、フライドポテトがついてくる。
というか、そういうスタイルの方をよく見かけたような気がする。
ただし、プリセットでついてくるというのではなく、注文する時に、
「Pommes, bitte(ポテトください)」などと言わないとついてこない。
でも、頼んだ方が良い。
このソースをポテトですくって食べるのだ。
トマトの爽やかさ、カレーのエキゾチック、そしてしっかりと効いた塩味が加わって……いつの間にか君はビールを手にしている。
そういうシステムが出来上がっている場所なのだ。
ドイツとは、そういう国だ。
そして、そんな国にいると、
食べている途中に「ビールが飲みたい!」って慌てないよう、
予めビールを用意しておく用心深さが身につく。最高だよ。
これもカリーヴルスト。ね、ポテトの量を見なよ。
どれだけポテトが欠かせないかって話については、機会を改める。
ちなみに、これが留学時代に初めて食べたカリーヴルストらしい。
カリーヴルストは、レストランで食べるものというよりも、
街のスタンドで買って食べるイメージがある。
そんなわけで、こうして食べやすいように、一口大に切られているものが多い。
上に上げた写真は、赤いソーセージが多いけれど、白いソーセージの場合もある。
ソースも店(スタンド)によって微妙に異なる。
お気に入りのスタンドを見つけて、そこに通う――というのも滞在の醍醐味だったりする。
ベルリンにあるカリーヴルスト・スタンドの中でも、
一際有名なのが、「Curry 36」というお店。
zoologischer gartenという場所にある(動物園、というような意味)。
でも僕はそこの本店に行ったことがない(というかあるのを今知った)。
あそこは確か白ソーセージだったような気がする。
で、実のところ、zooに行くなら、僕はチャイナボックスをオススメする。
チャイナボックスとは、よく映画とかで警官とか若物が食べてる、紙の箱の奴だ。
いろんなところであれを食べたが、zoo駅の近く、アダルトショップ下の屋台のものが最高だった。
友人とは、よく「ツォーのチャイナボックス食べてぇな」と話していた。
今でも話すことがある。
特別美味しいってわけでもないのに、なぜか癖になる、求めてしまう味だった。
チャイナボックスの話も日を改めることにする。
今日はここまで。