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はたらく魔王さま! を見ている

概略

はたらく魔王さま!』は電撃文庫発のライトノベル。2019年01月13日現在、本編20巻に合わせてスピンオフもいくつか刊行されている。

はたらく魔王さま! -書籍情報/電撃文庫

『魔王城は六畳一間! 』というタイトルで、第17回電撃小説大賞銀賞を受賞 *1。アニメ化、コミカライズなどもされている人気作品のひとつ。

異世界エンテ・イスラの支配者、魔王サタンは、勇者一行との激闘の末、側近と共に現代の日本に敗走してくる。魔力のほとんどを失い人間の姿になってしまった彼らは、アルバイトをしながら再起の日を待つ。こちらの世界での生活に順応してきたところ、宿敵の勇者との遭遇したり、謎の襲撃に遭ったり、不審な地震などに見舞われたり、と事件が続く。

異世界絡みの陰謀の影がちらつくが、人間世界で生きていくためには働かなければならない、という点では魔族だろうと人間だろうと同じなのだな……大変だよな……と共感する部分も多い。

はたらく魔王さま! 』をNetflixで見ている。

はたらく魔王さま! - Netfflixここにあるのは全13話。今ぼくは、6話の途中まで見ている。1-5話で話がひと段落したこともあって、新章開始という気配。

異世界エンテ・イスラを支配するにあたって、人間たちを恐怖のどん底に落として入れた魔王が、どの面下げて人間世界で生活するんだろう……と序盤こそは思っていたが、生活するには労働が必要だという点、「ほんとそれなんだよな……」って感じ。

一方で、見れば見るほど、魔王時代の彼と今の彼の間のギャップが大きく見えて感じられるし、そこに輪をかけて異世界で主教っぽい教会勢力の陰謀がちらつくので、この一見矛盾っぽい部分がどう解説されていくのかも楽しみになる。

キャラはどれも魅力的で、バイト先の後輩はかわいいし、苦労人の側近(主夫業)もかわいいし、テレアポ勤務のOL(変身してちょっとだけアーマーを装備する(好き))もかわいい。

基本的に、魔王はじめとする魔族的な方々、「人間の負の感情をパワーソースとする」って設定なんですけど、これ翻すとヒーローそのものじゃんってなって楽しい。人々が絶望に陥ったときに現れるという構造だけ取ればヒーロー待った無し。

日常生活とバトルのこういう配合って可能なんだ……という感動もある。やっぱり電撃文庫は面白いな、と久しぶりに思った。

*1:参照: 第17回 電撃大賞 入賞作品 - AMW 僕がこの賞に注目していたのが、第13回の頃(『ミミズクと夜の王』が大賞をとった)なので、随分時も流れたのだなと思う。